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2007年11月28日 (水)

「すり合わせ」型の日本

 産業界での日本の得意とするモノに、「モノづくり技術」であるとして、失われた10年を反省して、モノづくり、取り分け、すり合わせ技術に日本の特徴を求めるべきであると、議論されている。今では、誰もが、「モノづくり」のニッポン、と思い込んでいる。

 モノづくりには、大きく分けて、モジュラー型、とすり合わせ型に分けられている。モジュラー型はすっかり、韓国勢に負けてしまっている。これからは中国にも追い上げられるであろう。だから、すり合わせ型に生きる道を求めている。これは全く楽観的すぎる。「すり合わせ」もデジタル化されて、モジュラー型になるからだ。これらは、学者の世間知らずの論法である。学者の中には、「コト作り」に軸足を移せ!と警告している人が居る。少数派であるが、正しい、と思う。

 一方、企業活動に目を移せば、暗黙知の得意な日本があり、もっと暗黙知社会を強化せよ!と言う。本当だろうか?形式知では駄目なのか?形式知はモジュラー型で、暗黙知はすり合わせ型である。

 日本社会は何時までたっても、すり合わせ型である。防衛庁をはじめ、厚労省の薬害にしても、宴席、ゴルフ、などなど、「裏の、闇の根回し」を前提とするコミュニケーション(すり合わせ)を得意として日常活動が行われている。これは、世界では通じない。

 この前提が成り立つのは、「内、同朋、仲間」と言う意識が前提である。そうでない他の世界は受け付けられないし、受け入れない。こんな社会では、多様な人材の活用も出来ない。もっと、モジュラー型の社会構成に馴染むようにならなければならない。インターフェイスをきっちり決めることが苦手な日本人は、訓練をしなければならない。

 何時までも変われなければ、世界から取り残されることは必定である。ボケ爺も大いに反省して、一歩を踏み出して生きたい。

<読書>

「モノづくり幻想が日本経済をダメにする」野口悠紀雄 ダイヤモンド社

変わる世界、変わらぬ日本がある。変わらぬ日本も、懐かしくはあるが、進歩が止まる。企業も、政府も、国民もこの懐かしさに心地よさを感じていると、ニッポンに悲劇がやってくる。「すり合わせ型」が日本を潰す。

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コメント

おこがましいようですが~
基本的戦略が欠けているんで
そこを何とかしないと
どうしようもないですね ((+_+))

投稿: 維真尽(^^) | 2007年11月28日 (水) 22時55分

維真尽>
ドキ、ドキ!
すごい指摘です。うっかりしてました。

言うは優しいが、実行はむつかし~い。
もっと難しいのが戦略です。

投稿: ボケ爺 | 2007年11月30日 (金) 08時23分

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