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2007年10月29日 (月)

とりあえずビールと、畳長に!

 森のテラスには、昨夜の嵐で、緑の葉っぱの付いた小枝が、痛々しく散らばっている。そこに、赤い実の小枝も落ちている。これは絵になる。しかし、赤い実の木は、この近くには見当たらない。多分、ご主人の気配りであろう。

 畳長性という言葉を知っていますか?「冗長」と言う言葉は知っていたが、「畳長」という言葉は、この歳まで知らなかった。近年、冗長と言う意味が、冗談では済まないほど、重要になってきて、冗談じゃないよ!と言うことから、畳長という漢字に変わりつつあるそうです。「Redundancy」と言う英語訳は同じ、であると言う。

 先日、非言語コミュニケーションが90%ほど必要で大切だ、と言う話をしました。「思い」を伝えるには、ロジックだけではない、と言う訳だ。仲間で呑みに行くと、最初は、「といあえず」と言う枕詞を言う。これが、場を和ませる「畳長」な言葉だと言う。

 日本には、短歌、俳句などで、枕詞、掛詞など多くの「畳長語」を使うと言う。特に、落語は、ジェスチャーだけではなく、余分な言葉(レトリック)が多いそうだ、それが笑いを誘うと言う。

 畳長性には、同じコトを繰り返す、複数回線で伝える、文字を選りすぐる。すでに知っていることを伝える、の四種類になると言う。

 ボケ爺は、入社したての頃、メモリーの仕事に携わっていた。正しく記憶するために、余分なビットを使う理論を知った。まさに、畳長性があるといっていた。日常会話も、小説も、この畳長をうまく使うことで、伝わり方がまるで違うと言う。ボケ爺に抱えている、冗長性、否、畳長性を、考えて魅了しよう。

<読書>

「<畳長さ>が大切です;哲学塾」山内志郎 岩波書店

無駄を救え、効率一辺倒からの脱却のために、と帯にはある。岩波の哲学塾シリーズの一つである。ここでは、畳長となる、無駄が、伝達に大いに役立っていると言う、哲学的考察である。哲学もこの畳長が大切であり、畳長が研究の対象となるようである。

 シャノンや、ウインナーなどが、哲学者といくつモノ議論をしていることも新鮮であった。制御手法も哲学だと言う。生物の機構には無駄が多い。免疫細胞には60%以上もの無駄な細胞が見つかっている、と言う。RNAにいたっては、無数にどんな働きをしているか分からないたんぱく質が居ると言う。

 ボケ爺の関心のある、独創性、これとて、無駄な行為、つまり「畳長性」の量で、決まると言われりゃ、冗談にせよ、「畳長」を好きになる。実際に、畳長な生活ができるかは、この歳になって、心配だ。多読は、このような良書に恵まれる。これも、畳長性である。

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コメント

畳長性~
これ~深いですね
ほんとう

日本の侘び寂び~との対極だけど
これもある意味
日本的ではないでしょう~か 

投稿: 維真尽 | 2007年10月30日 (火) 21時21分

維真尽>
研ぎ澄ます、と、マー、マーとりあえず!
の共存が面白~い。
難しい~い、問題ですな!
日本的であるようです、が、どうやら、海外でも同じ悩みがあるようですよ。

ボケ爺には、全く分かりませんが、昔から、研究(?)の本がたくさ~んあるらしい。

投稿: ボケ爺 | 2007年11月 2日 (金) 07時45分

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