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2007年10月24日 (水)

サイエンス・リンケージ

 サイエンス・リンケージなる言葉がある。特許一件当たり、研究論文を何件引用したか、つまり、最先端科学が、どれほど、技術に応用されたか?を知る指標となる、統計値のことである。この値が、大きいほど技術は先端的で、革新的創造的であるかということになる。この値が大きい方が、より先端技術の開発が行われているか?という、指標にも繋がる。

 日本は、特に最近は伸び率が低下しており、2006年では、アメリカの16%にとどまっている。英国の17%、フランスの23%、とダントツに少ない。日本の特許数はそんなに少なくは無い、と言う事は、日本は、技術の改良特許が多くて、昔から言われている、「改良型、実用化技術」に集中していることになる。この形は昔から言われている。改良すべきと言われながら今なお続いている。いつもながら、「種」は他から拾ってくる形から、脱皮できていない。「知価」、からいえば、上流ではなく、下流を守っている。それも価値の一つかも知れない。立派なことであると言う人も居る。

 日本の特許は、エレクトロニクス、機械工学、自動車など、H/Wに固まって、改良型である。欧米は、生化学、微生物、バイオ、などが多くて、将来型の特許が多く習得されている、という結果にも、この統計値は一致する。

 将来の動向における科学研究が遅れていることも原因の一つであろう。科学研究のあり方が課題である。ボケ爺が日ごろ、お願いしているように、頭脳の流動性を良くしなければ、この事象は改善できない。国内しか見ることの出来ない世界観から早く脱皮をしなければならない。

 日本の科学技術教育は、この現象を改革しようと取り組んでいったはずだが、さらに差がついてきている。日本の創造性教育は、一向によくはならない。目指したことが達成していないことは教育の失敗と見なければならない。企業も問題がある。革新的な技術にリスクに投資が出来ない、「うつむき経営」、「縮み経営」が続いているからだろう。

 日本は、一歩前は良く見られる、のだろうが、将来への洞察力は弱い。一概に島国だから、農耕民族だから、という単純な議論はやめなければならない。新しい知の輸入が必要だ。

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