気のおけない人
今日8月8日は、ひょうたんの日であるようだ。昨日8月7日は花の日、鼻の日、バナナの日だったそうである。さほどの意味があるとは思えない。暑さで、頭の働きも鈍くなるようだ。
気の合う人と、気のおけない人、とは少し意味が違う。先日、どこかで、「肥満の連鎖」の記事が載っていた。なるほどと思ったので紹介をしておく。まじめな研究であるらしい。ボストン近郊の1. 2万人を対称に、なんと32年間に渡って研究を積み上げた結果だそうだ。
肥満度、BMI値30以上を対象に調査をした肥満の人と肥満の人の相関は、次のようになるという。
1:肥満の友人が居ると、57%の友達が肥満にかかる。
2:兄妹で肥満が居ると、40%の兄妹が肥満になる。
3:親が肥満だと、子供は37%が肥満になる。
と言うことであるという。
これからすると、「気の合う人同士」がもっとも危険な関係と言うことになりそうである。つまり微妙な緊張感を持った親密感の関係、つまり気の合うことが、お互いが気を許せる関係となって、気にしなくなるのか?
生物は、熱力学の法則のエントロピー増大を受けないように、食物と細胞たんぱく質とが入れ替わっているが、人間関係では、エントロピー増大の関係を保つらしい。なんとも皮肉な面白い現象のようだ。
世の中、恋人、夫婦関係もエントロピーが拡散増大して、収拾が付かなくなっている人が増えていると言う。先日の参議院銀選挙もそんな兆候が現れてきている。小泉でエネルギーを集中させてしまった結果、安倍でエントロピー増大が起こっている。このことは物理の法則のアナロジーを楽しんでいる場合ではない。日本は物理法則で片付けられない危機的状況に遭遇している。
<読書>
「剣客商売十六 浮沈」池波正太郎 新潮文庫
剣客商売シリーズの最終回である。小兵衛66から67歳の、晩年の仕上げである。過去に絡んだ人達の恨みを晴らしたり時代と共に忘れ去ったり。明治になる80~60年前の江戸末期の人身の変貌、乱れ、世代交代での変化など、参考になる。
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