« 気のおけない人 | トップページ | 伝わることは難しい »

2007年8月 9日 (木)

頭脳循環で開国

 iPhoneを日本の携帯プロバイダーが導入しそうで、日本の創造性が危機にさらされそうであると、コメントしたことがある。創造の基本のパターンが変わってきているからである。それに気がつかない日本の頭脳の鎖国状態は如何なものか。

 日本の産業構造は何も変わっていない。狭い日本の市場での発想しか出来ない。商品は海外で売れない。日本の市場で売れているから好いや、で終わる。

 最も閉鎖的な大学の先端技術が未だにモノづくりにこだわっている。労咳化した教授どもが、新しい提案が出来ないので、教授として生きるために詭弁を振るっている。安倍首相の続投の詭弁(基本路線は支持されているはず)と全く同じ論法である。保守的な人は同じ詭弁を使う穴の狢である。モノづくりなど、高賃金から低賃金へ流れることは歴史が示している。設備革新がその垣根を取り払うことも明らかである。中国の現場を見た人たちは明らかに驚きと日本の危機を確実に把握出来ているはすである。

 頭脳とか、組織とかが、エントロピーの法則に乗っかってしまっては、滅びるしかない。ギリシャ神話のアテナイから、ディオニソスの神に至って滅びたように。ボケ爺はかっては、ディオニソス時代のフラットな社会と祭の享楽に憧れていたが、間違いであった。

 生物が生きている基本は循環である。物事は循環していなければ「生きた状態」ではないのだ。新しい発想も、創造も、「頭脳の循環」の中でこそ、成り立つものと信じる。アメリカの企業トップ10位までで、製造業が入っているのはGEだけである。それも従来の製造業か怪しい。残りは「ソフトウエア」或いは「モノではなくコト」を生業にしている。一方日本は相変わらず、重厚長大の製造業である。軽薄短小は元気が無い。

 江戸から明治の革命の大きな決め手は、鎖国から開国をしなければならないことであった。多くの優秀な頭脳を持った人が世界で活躍して、日本を顧みる。そして日本は海外からあらたな頭脳を受け入れる。そんな循環が必須であろう。これは頭脳流出ではない。迎合とも違う。

 大学教育は、もっと、サイエンス、システムエンジニアを育てなくてはならない。ソフトウエア教育は世界で最下位に属している。どうして、半数ぐらいの海外からの教授が居ないのか?

<読書>

「資本開国論」野口悠紀雄 ダイアモンド社

日本の財政政策は閉鎖過ぎる。多くの資本が有効に使われていない。大きな損失は鎖国主義にある。早く開国せよ、と迫っている。ボケ爺、財政の事はよく分からないが、産業構造を変えなくてはならないことは身につまされる。日本人は特殊な発想の国民である。必読書である。

|

« 気のおけない人 | トップページ | 伝わることは難しい »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/160469/16054961

この記事へのトラックバック一覧です: 頭脳循環で開国:

« 気のおけない人 | トップページ | 伝わることは難しい »