天才論
「天才論」-ダビンチに学ぶ「総合力」の秘訣-茂木健一郎 朝日新聞社
ボケ爺は鈍才である。だから天才に憧れる。ボケ爺の周りには、世間で言う天才はいなかった。限りなく天才に近い人は居た。その人から多くのことを学ばせてもらった。そんなことを重ね合わせて、この本を読破した。「読破した」とは、まさしく読破したのだが、茂木著者の内容は奥が深く、理解出来ないことが多いからである。
冒頭から、副題にあるように、天才は「総合力」を持っている、から始まる。ボケ爺の天才に近い人達は、多くの欠陥を抱えている。Aが出来るがBは出来ないとか?あるいは偏屈である。いつも「不安」を抱えている。
茂木著者のいう「総合力」の大切なことは、二つあって、一つは分析が出来るだけでなく、その分析を「組み立てていく統合力」にあるという。二つ目は、自分の考えを売り込む、「売り込み力=プレゼン力」だという。ダビンチも、モーツアルトも生きるために、自分を売り込み続けていた。「生活力」ともいえるのか。
天才は他に、① 二つの目、「なるほど=同意力」と「とんでもない=批判力」を兼ね備えていた。② 「観る=観察力」と「書く力=表現力」を兼ね備えていた。③ 「連続」(「=数学的、実学的」)に物事を考えてきた。ボケ爺が天才でないことが、なるほど、明確になってくる。
ダビンチを分析して、天才が生まれるために、次のような環境が必要という。
1) 大学はいらない。虚から現実(現場)へ向かって行動を起こせ。
2) 学歴は最も高い敵である。知識は直ぐに古くなる。
3) 古典を学べ、つまり、「ルネッサンス革命に臨め。」(イノベーションにハングリーになる)
4) Web2.0は思想だ、と分かること。(知は万人の物)
5) 連続体仮説で考えられること。(自然数と無理数の共存が理解できること)(仮説を立てて矛盾を飲み込む)
6) 集合体が理解でき、取り分け、無限集合をコトに生かせること。(有限集合では?)(
7) 経営者センスが備わっていること。(自分の考えを売り込み、報酬がもらえること)(生きることにハングリーであることを知る)
創造力とは、次の如し。
1) 経験×意欲×知識量
2) 分析力と統合力(総合力=組み立て力)(帰納と演繹)
3) 思い出す力と、ひらめく力
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