猫の額ほどのわが家の庭で
我が家の庭は、自慢じゃないが、本当に猫の額ほどの狭い庭である。猫には悪いが前頭葉(情感)がない。それでも歴史は詰まっている。今日この頃は、シャガの花が可憐に薄暗い庭いっぱいに咲いている。
山吹の木はいつの間にか生えてきて、枝ぶりは立派で狭い庭を占拠しているが、花が咲かない。今年こそ、切り取ってしまおうかと考えていたところ、十数輪ほど咲いていた。これで刈り取る理由がなくなった。
田舎から持ってきた椿の木の中で、薄ピンクの中に赤い縦縞が入った花びらを付ける八重椿の中に、一本の枝だけに、深紅色のみで咲いている八重花を見つけた。珍しい現象である。昨年も咲いていたのかどうか?田舎からと言うとつつじもがある。今は満開で玄関先で咲き誇っている。
アオキというのが本名なのかどうかは知らないが、田舎から持ってきた時は、50cmほどの背丈の常緑樹であったが、幹の直径は20cmにもなっている。数年前から、葉っぱに虫がつき、枯れてしまいそうになったので思い切って半分の背丈まで切ってあげたが元気さは回復して来ない。そんな美味しくも無い葉っぱに虫が付くのも、「蓼食う虫も好き好き」なのか?薄暗い庭には鳥が運んでくるのだろうが、いろんな木が芽生えてきている。
一方、枯れてしまった木もある。ピンクが濃い花水木は毎春花を楽しませてくれていたが、何が気に入らなかったのか数年で枯れてしまった。7mほどの大木になったマロニエの木は娘が出て行った翌年に枯れてしまった。娘の誕生記念樹であった。息子の誕生記念樹のヒイラギの木は息子が出て行った年に枯れてしまった。ボケ爺の、親としての至らなかった事が原因のようである。子供たちと騒いだ頃の庭に、子供の姿が重なって目に浮かぶ。
<読書>
「プロフェッショナル進化論」田坂広志 PHPビジネス新書
最近の田坂氏の著書は繰り返しが多くなってきた。いずれの著書も同じような展開になっている。これも同様である。しかし、総まとめとなっていて、複雑系社会への変化を知り、生きて行く法の復習には最適である。田坂氏の著書を知らない人は、今後の社会の変化の洞察が参考になる。これからのプロとは、個人の自立力であり、まずは「Web2.0」の先を読まなくてはならない、と示唆してくれている。
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