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2007年4月 9日 (月)

土日の出張で思うこと。

 朝早く目の覚める事は、まだ治っていない、ストレスの少なくなることが無い。ホテルの玄関先は昨夜に降った雨で未だ濡れている。朝日が出ていないが爽快な朝である。海まで散歩することにした。

 柏崎神社の桜は5分咲きであった。それにしても、多くの松の大木は見事である。空に向かって聳え立っている。その反面、神社は今にも壊せそうで、手入れが出来ていない。ここの街の経済状況がよく分かる。市民プラザを始め、中規模の立派な施設が出来ているが活用されている様子は無い。行事欄には空白が目立つ。

 小説の元にもなった原酒造で有名な町であるが、越の誉のブランドも今では忘れ去られようとしている。ちょっとした飲み屋でも隅に置かれている。漁港、港町として、材木、酒の荷だしは今ではほとんどなくなっている。西の倉庫群は疲れて崩れそうである。東は港町の繁華街であったと思われる街並みであるが、シャッターの開かないところが多くなっているようある。

 日本海は静かで、さざ波である。冬の日本海は荒れ狂う。その分、春先は疲れて休むのだろう。海岸を散歩するには最もいい季節であるのかも知れない。小さな街にも、お寺様は多い。一通りの宗派がそろっている。寒さを避けるような作りの本堂は独特の外観を示している。雪時には似合うのだろう。

<読書>

「信玄の戦争:戦争論「孫子」の功罪」海上知明 ベスト新書

孫子の戦争戦略をマーケティングに活用したいと、少し勉強しているので、本のタイトルは興味をそそられる。本書の冒頭での、「孫子の兵法で、制覇できた例は無い」との断言はショックであった。

 自分なりにその限界を、この本から学んだとしたら、①時間軸の設定がその都度されなくてはならない。②二者間の戦争に限られる。複数同時の兵法ではない。③目的の設定が大切で、戦争を続けないといけない孫子の兵法に限界がある。

 信玄は孫子の兵法を取り入れた有名な人物だそうだ。しかし天下は取れなかった。その理由はいろいろ考えられる。そこに孫子の兵法の限界が見える。「志」、つまり「目的」がはっきりとしていない(目標は、その都度はっきりしていたが)。「戦国の覇者」の目的とは何か?「上洛」の目的は?上洛の西進を選んだ理由は?なぜ東進で、関東一円を制覇することを、まず、選ばなかったのか?兵法に狂いが出たとすれば、謙信に敗れた川中島の戦いであった。つまり臆病になり、益々、慎重になったことが、スピード(時間軸)の感覚をなくした。先手必勝の孫子の兵法の基礎が狂い、後手に回ってきた。何事も難しい。

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コメント

初めまして。『信玄の戦争 戦略論「孫子」の功罪』を著した海上です。この度は拙著を紹介していただき本当にありがとうございます。メカが苦手ということもあってなかなか気がつかず、友人から教えてもらい拝見しました。自著というのは我が子にも等しいので、やはり評価いただけるのは嬉しいこと。心から感謝いたしております。正直、今までの論調には反発することが多く、誰かがそれを批判しないか、誰かが言ってくれたらそれを評価するのにと思い待っていても誰も言い出さず、かえって既存の論調が強まり常識化してしまいやむを得ず自分が乗り出さざるをえないという感じです。農兵の問題でも、川中島合戦の分析でも、「孫子」の評価でも何十年間も不満をためてきました。ここに取り上げて本にすることもできるのですが、やはり「人間いつ死ぬかわからない」と思うと、「やれるときに全部載せてしまえ」とかなり多くの内容を一冊の本にぶち込んでしまったため、個々についての説明が若干不足気味になったと反省しています。もし連絡をとることが可能ならば、次に何か出すことがあれば差し上げたいとも考えております。といっても環境問題関係の本になりそうなのですが。取り急ぎお礼まで。

投稿: 海上知明 | 2007年6月 4日 (月) 02時22分

海上知明様>
 尊敬する著者からの直々の、書き込み、まことに恐れ入ります。
 ボケ爺の、評価内容が、筆者の意図と違ってはいると思いますが、経営者としてのボケ爺の見方であり、生涯の研究テーマと一致しているところに感激をしてもいます。「最終勝者になれない」と言うショックも隠せません。
  今までの孫子の研究は、文言の解釈がほとんどでした。それに不満を抱えていました。今回の、貴殿のように、信玄の行動の孫子によるシミュレーションは、まことに、正しい発想であるし、今後はこんな著書が沢山出る事を期待します。内容も、盛りだくさんではありますが、ボケ爺には、大変に参考になりました。ヨクゾ、ここまでの研究をまとめられたと、感服しております。
 ご高承のように、アメリカでは解釈だけではなく、引例を用いて、自分の解釈に間違いが無いかの「帰納」を示さない本は出版できません。それにしては、日本はいい加減で、言いっぱなしの本が横行しています。
 と言う批判は止めて、ボケ爺は、基本は技術屋です。企業内で、「技術の育て方=技術戦略]と、今は、曲がりなりに経営者のハシクレです。事業戦略、販売戦略に、この孫子の説を、ランチェスターと対比しながらまとめることが、まもなくの定年後の楽しみです。
 これを縁に、孫子について、また他の視点からも、ご教授いただきたくよろしくお願いいたします。
 メールアドレスを記しておきます。連絡が取れると幸いです。

投稿: ボケ爺 | 2007年6月 7日 (木) 07時20分

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