« 07年、新製品動向 | トップページ | 尊敬する経営者との語らい »

2007年1月12日 (金)

人間は何処まで動物か

 「動物」を「本能」と置き換えてみると少し違う。「人間の本能」は良く分かっていないのではないか?本能を動物的と、比喩すると、分かりやすいかも知れない。アメリカは人種の坩堝化している。経済格差も並ではない。そんな中でだからか、さらに合理性を求める、個性を認めるなど、さまざまな取り組みされている。進化心理学、人間行動生態学などはここ数十年の歴史にある。企業における組織論はもっとも議論が多く、古くから工夫がなされている。個性人を効率よく活用できる組織、管理法、など、腐るほどの論文、文献がある。しかし、未だに決定論は無い。

 「重役室のサル(The Ape in the corner office)」という本を手にとって見た。副題に、「人間も組織も、こんなに「動物」だった」となっている。人間の行動生態を動物(生物)に比喩して、比較行動を論じる手法は良くあることだ。しかし、多くは部分的であった。

 オフィス(組織)はジャングルだ!から始まる論説は人間行動のほとんどを網羅して、終わるところが無い。しかもそれらは、動物的であることを証明していく。企業人の発言行動を例に挙げながらの説得はうなずける。

1:所属する処を必要とする。

2:「我々」の言葉に代表される「群れ」を作る。

3:我々の中に、上下関係、従属関係が必ず必要になる。

4:「仲間」の中で「安心」を得る。

5:常に「生き残り作戦」を考えた行動をしている。競争するが、協働する。つまり必ず仲直りをする。(利己的遺伝子論)

をベースに、出世(ボス)、組織のまとめ方、意欲の向上の与え方、など、方法論を展開していく。見事である。さらには、「非言語会話」がもっとも重要で、「怒り」「不愉快」「さげすみ」「驚き」「恐怖」「悲しみ」「喜び」を自然に見抜けること。ボディータッチを重要視するべき、との提言も動物と人間を比較しながら、している。

「内なるケダモノ(動物的本能)にまたがって一生を歩んでいく」という。これをもっと早く学習していたら、ボケ爺も、立派なボスになっていたかもしれない、と大いに反省している。

<読書>

「重役室のサル」 リチャード・ニコフ 光文社

 ニコフの博学には驚かせる。引用する人物、文献、逸話は、勉学の宝庫である。もしこれを頭の中に記憶して書かれていたなら、記憶と、ニヒルの天才である。内容はニヒルなだけに難解である。

|

« 07年、新製品動向 | トップページ | 尊敬する経営者との語らい »

コメント

日本人の書いた本かとおもえば、
納得いったんですが
外人さん?
ですか?(笑)

投稿: 維真尽 | 2007年1月12日 (金) 22時17分

維真尽>

外人ですが(笑)、翻訳がいいので、お勧めです。納得します。
日本人も頑張らないと!と思います。

投稿: ボケ爺 | 2007年1月13日 (土) 00時15分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/160469/13448085

この記事へのトラックバック一覧です: 人間は何処まで動物か:

» 心理学者アルバートメラビアン [心理学者]
有名な心理学者についてのまとめ アメリカやスイス、日本の心理学者など [続きを読む]

受信: 2007年1月12日 (金) 22時37分

« 07年、新製品動向 | トップページ | 尊敬する経営者との語らい »