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2006年10月19日 (木)

想定内、想定外

流行語大賞にも選ばれた、想定外、想定内は便利な言葉であり、乱発されている。事故や、不祥事の記者会見で、頭を下げる場面が、今日やたらと目立つようになった。とにかく、「すぐに謝ればいい」と、カメラの前でいっせいに頭を下げて陳謝する。何か質問されると、「想定外でした」「リーダーとして、想定の甘さがありました」などなどと容易に「想定外」とすれば、聞き手は寛大になる、と思っているらしい。

なんと便利な言葉を生み出したものである。一昔は、「想定外」と言うことに、大きな抵抗があったはずである。想定が出来ないとは、ある状態、条件を仮に考えてみる、と言うことが出来なく、自己否定に繋がる重大な欠陥人間とみなされるからである。要するに、何も考えない人と評価されるからである。想像できない無能に繋がる言葉である。

商品開発においても、同じようなことが起きている。仮説、仮定を組み立てない人が増えてきている。状況、事象、現象、条件などに、仮定をおくことを面倒がっているのか、気がつかないのか。そのために問題解決、問題の発見などが遅れてしまうことが多くなっている。

そう言えば、何時だったか、OECDの数十カ国の15歳の男女を対象とした調査結果で、小説を趣味としない、あまり読まない、と言うことで、日本は最下位であった。フィクション、つまり想像力を鍛える小説を読まないと言うことは、何処で想像性を鍛えられるのだろうか?また、人間形成、心の機微を何処から学ぶのだろうか?短絡的な体験のみを直接、直感に訴えるのだろうか、切れるとか、我慢が足りないとかは、小説を読まなくなった現象と関係が無いことは無いであろう。

と言いながら、最近、読書紹介をしていない。再開したいと思っている。

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