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2006年8月 5日 (土)

トヨタも、欠陥隠し

 トヨタも三菱自動車と同じように、欠陥隠しを行っていた。8年間も放置していた、と言う。業務上過失傷害で、国土交通省は業務命令を出し改善策を求めた。どこの会社も「真摯に受け止め、早急に改善策を報告する」「社内の情報管理が不十分だった」と言う。あの三菱自動車だって同じ事を言っていた。

 情報はあるところにはある。社内の誰かが何処かに持っている。管理もされている。要は情報管理の問題ではなく、「その情報をどのように判断、活用するか」、が課題である。経営のトップに上がらないと判断できない、トップが知っていても決断しない、そんな、「無意識、無判断な体質」が問題である。

 これは一寸やそっとでは治らない。長年染み付いた、「天下のトヨタ、何が悪い」という大企業病症候症群は一夜にして払拭出来る訳ではない。

 その証拠に、トヨタの最近の新車に、大なり小なりリコールが起きている。いよいよ、欠陥車を作り続けることになりそうな兆候が現れている。

 これらの課題は、徹底した合理化と、効率主義の行き過ぎから起こる問題である。それに増して、GMを射程に入れてからの更なる効率の追求、世界制覇に向けての、全社挙げて、しずくも出ない雑巾を絞っている事から起こる問題である。

 クルマは昔のように、機械ではない。エレクトロニクス、ソフトウエアのお化けとなってきている。特に、ソフトウエアは厄介である。世界に誇るハイブリッドカー、エコカーのプリウスにその欠陥が出て、リコールになった事は承知であろう。(三菱自動車もこのソフトウエアの欠点が多く含まれていたはずである。)自動車と言う走る凶器がソフトウエアにバグがあったということでは済まされない。しかし「ソフトウエアはバグを取り除けない。」エレクトロニクスの安全対策には、並みのエネルギーでは済まされない。先日来のエレベータ事件での欠陥は、ソフトウエアのバグであった。

 トヨタは開発を急ぐあまり、開発に効率を求め開発リードタイムを短縮する命令をする限り、この問題は治らないどころか、大きな火種を抱えている。さらに、体質は機械家で、安全保障部のトップは機械技術者の固まりであろう。

 こんな体質が、日本レクサスの惨敗の体質に類似している。つまり、状況の変化に気が付かない。アメリカでの成功を日本に持ち込めばあたると言う、環境状況分析の甘さがある。「全ては同じと言う傲慢な大企業病症候性の体質」だから、いつになったら改善されるのか、そろそろInnovation が必要ではないだろうか。

<読書>

「トヨタ・レクサス惨敗」山本哲士 加藤鉱 ビジネス社

日本での売れ行きが、予定の半分であり、外国車からの乗換えが1割に過ぎない。「いつかはクラウン」の日本の体質を分析できていない。付加価値、プレミアの誤認、高級車の認識の甘さ、さらには経済資本の本質への言及など、経営、経済の動向についてよく分かる著書である。

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