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2006年7月15日 (土)

好きな言葉

 人にはそれぞれ好きな言葉があるだろう。ボケ爺には、特に、この言葉が表題になっていると、すぐにその本を買ってしまう癖がある。「哲学的」「知的」「悪の」などなど、結構沢山あって、特にこの3点には弱い。

 先日来、日経新聞に、「哲学者、土屋賢二」の「青春の道標」シリーズが連載されている。その合間に、出版社の広告欄に、「学ぶ事とは、差しつかえるほど努力しないと、一つの事をモノにできない。学ぶ事は限界への挑戦である。能力の限界を感じたら、さらに乗り越えようとして本当に学び始める。」と書かれていた。「教える事は、僕の考えを押し付けて、それに疑問をもって勉強するプロセスで臨んでいる。」とも。

 話を戻すと、土屋教授の青春自叙伝であり、どんな考えをしながら育ってきたかを、ユーモラスで、ニヒルに、パロディとして描ききる文体に、誤魔化されながらも、夢中で読ませてもらっている。読後にやっと哲学的に考えさせられる、逆説的な認識に迫る不思議な文体である。

 昔から、この土屋教授は知っていた。隠れファンである。出会いは、「われ笑う、ゆえにわれあり」であり、このユーモアエッセイシリーズはもう何冊になるのだろう?独自のニヒルを交えて、ユーモアあふれる洒脱な文章はなかなか真似ができない。

 機会があれば読んでみて損はしないことを請合います。

 そんな訳で、ボケ爺の書棚には、頭が悪いコンプレックスから、「哲学的」「知的、知の、」「悪の、悪党」「不良」、それに経営本では「戦略」であふれている。結果は未だに、習得が出来ず、証拠にも無く買い求めては積んで、表紙を眺めては悦に入っている。

<読書>ツチヤ教授の哲学講座 岩波書店

「土屋、哲学、岩波」となっていりゃ、ボケ爺、何をさておき、買い求める。暫くは表紙を眺め、覚悟できる時まで待って、読み始める。なにせ、この三文字があれば、読み始めるには最高に覚悟がいる。またそれを裏切らない。

 さすがに、岩波書店から出版されただけあって、今までの文体とは違って「まじめ」に書かれていた。「存在」「時間」その認識の仕方、現象から意味論まで、分かりにくく書かれていて、必読書であろう。

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