台風がやってくる
台風が、ソウルを直撃しそうだ。だが、いたって静かである。時々、強風になるがすぐに止んでしまう。雨が少し降っては止んでしまう。雲もそんなに激しく動いていない。早めの帰宅で、気を付けているのだが、本当に台風が来ているのか疑問になる。
台風で思い出すことがある。小学生か、中学生の時であったか、思い出せないが、強い台風に遭遇した。最も、毎年何回かの攻撃は受けていて、珍しい事ではない。その思い出す台風は、強風と雨とで、カワラが飛んだり、壁が雨でにじんできたり、このままだと、なんらかの大きな被害が出そうで、怖くて、それでいて何かが起きることを期待している自分に不思議な感覚を覚えていた時、突然、太陽が顔を出し、青空になってしまった。何が起きたのかと、外に飛び出し、周りを見渡したが、遠くの空で、重い雲が激しく移動はしていた物の全く嘘のようにいい天気である。さて、今からどんな遊びをしようかと、友達の家に向かった時、突如、真っ暗な雲が一面に覆いかぶさったか、と思いきや、強風、豪雨に見舞われた。その間ほんの20~30分位であったろう。急いで自宅に帰ったが、川に落ちた時のような惨めな姿には変わりは無かった。
泣きべそをかいていたら父は、その様子を見て、「怪我をしなくて良かった。」さらに「珍しい経験をしたな!台風の目が通過したのだよ。」「こんな体験は、めったに遭遇することではない。今年はいいことがあるかもしれないな!」と、教えてもらった。いいことがあったかどうかは全く覚えてはいないが、台風の目とはこんな物か、との記憶は未だに鮮明に覚えている。今日は再びそんな体験が出来るかな?期待をしている。
<読書>「ことば遊びの楽しみ」阿刀田高 岩波新書
駄じゃれ、なぞなぞ、回文、いろは歌、など、日本語で遊べばこんなに愉快になる、と帯にあり、早々に読んでみたが、貧乏暇無しのボケ爺には、こんな余裕についていけない。さらには、記憶力のないボケ爺には、こんな優雅な生活が出来る人に、嫉妬心だけが残ってしまった。言葉は奥が深い。どんな言語にも似たような内容があるのだろう、異文化を理解するには、並たいていではない。日本語すら知らない事ばかりであるから。
| 固定リンク
コメント