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2006年6月 5日 (月)

企業経営、信長に学べ

 主題の課題を、作家の堂門冬二が日経の夕刊のサラリーマン生態学(いきざまがく)にコメントされていた。いまさら、信長か、と思われる方もおられるかもしれない。「失われた10年」論の中に、今の時代こそ、カリスマ指導者の出現が必要である、と主張される人々が、その第一人物として信長がはやし立てられたときがあった。その時の信長分析は、強い意思、とその戦術論に注目されていたと思います。専任軍人のリスクと報酬、新武器(鉄砲)の導入とその欠点の補充、楽市楽座の物流の改革による資金の徴収、などであろう。

 今日の企業経営に必要だとされる課題は、①絶え間ないイノベーション(技術改革)、②ニーズと顧客を自分で作りだす、③製品に文化と言う付加価値を与える、④従業員にやりがいや喜びをもたらす、⑤日本式経営の永年雇用、年功序列制の活用する、などでしょう。

 それに対して、信長は、①土地市場主義を破壊して、その代わり文化という付加価値の存在を作った、②これらを衣食住の全てに導入を図った、③そのため、モノつくりが盛んになり、雇用が促進された、④内需経済の成長の拡大に寄与した、⑤新しい価値観の提起がニーズを生み、新しい文化が芽生えると言う良い循環を作った。

 信長に学ぶ事は人によっては嫌う人が居るかもしれないが、いずれにしても今までのパラダイムを変えたのだから、その否定の仕方、それをさらに否定して新しい価値を作った、その過程を今一度学んでみる事は、決して後退する事ではないと思う。つまり過去の「呪縛からの解放」である。あらゆる企業にも歴史の重みから呪縛は存在している。その「呪縛の解放」がイノベーションでしょう。

 ともかく、イノベーションを生むには、破壊(否定)と創造(否定に否定)が必要であり、それを推進するリーダが必要である。イノベーションは必ずしも技術改革のみでない。産業経済活動の全てにかかわる。

<読書>

「一橋大学ビジネススクール「知的武装講座」」プレジゼント社

「ビジネススクール流「知的武装講座」」プレジゼント社

複雑化する、社会、経済の問題について、課題を丁寧に提案して、それに付き、解決の本質を探ろうとする、ひたむきな内容が多く、理解はもとより、思考法も楽しめる、まさに知的武装の血や肉や骨になる良書である。決してノウハウ書ではない、一緒に考えていくためのものである。

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