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2006年6月10日 (土)

これからの日本

 日本経済新聞に「日本を磨く」という内容で、ようやく先の明かりが見え始めた2006年以降どのような戦略的リードが必要なのか、各界の著名人、5人にインタビューした、特集が組まれていた。

バブルの原因については、専門家がいろんな分析をしていたが、基本は循環性不況に構造上の複雑性であるとしていたと思う。循環性については、全てについての過剰投資の整理、在庫調整、雇用調整の改善に乗り出した。構造改革は、金融施策、規制緩和を中心としてきた。これらをあまりにも単純に考えすぎたために、回復が遅れたとされている点に疑問を挟む余地はない。

さらには、他に見逃していた問題がある。その間、世界では、政治と、経済でグローバル化が急速に進んでいた。そこへの適応能力の欠如により、日本の経済システム、企業思想に戦略を見失ってしまった。この点が最も、回復が長引いた原因である事に、やっと気が付き始めた。

5人の方々の意見で共通する点をまとめてみると、次の2点にしぼられるであろう。

1:中途半端な日本の市場の大きさに安寿していたため、世界規模の競争に太刀打ちできなくなっていた。

2:あまりにもアメリカ一辺倒で、頼りすぎていて、あらゆる分野(社会構造から、経済機構、企業経営、技術開発まで、横並びを良し、としてきた。)で、アメリカ追従を行った結果、日本の競争力の源泉を見失ってしまった。

 グローバル競争とは①グローバルな市場や、競争原理と、政治経済の情勢の変化の洞察力、社会、文化の知識と理解を基にした創造力ある戦略の競争である。②それぞれの企業が同質的競争の次元を超越して、世界規模での資源分析を大胆に行い、革新的な競争力のあるコアを築き上げる事であると、ボケ爺はボケた頭で考える。今の勤めで、イヤと言うほど鍛えられている。

1:御手洗富士夫(日本経団連会長)は、「文化に根ざした革新力を味方に」という。

2:西沢潤一(首都大学東京学長)は、「横並びを止め独創を尊べ」という。

3:孫正義(ソフトバンク社長)は、「サムライ魂、企業家にあり」という。

4:坂村健(東大教授)は「全体を見る目が競争力を生む」という。

5:西田厚聡(東芝社長)は、「日本経営の思想の転換を」という。

<読書>

「「失われた十年」は乗り越えられたか」下川浩一 中公新書

低迷から飛躍の時が来たと見るが、今、改めて、失われた10年を振り返り、その間で行ってきた施策を反省する必要があると説く。議論の中心は、グローバルへの対応、適用が、最も重要なポイントであると、産業界のこの10年の歴史を紐解いている。十分に役に立つ著書である。日本がアジアで孤立する事への警告も含まれている。

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