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2006年6月 8日 (木)

創造力が無くなる

 今、ボケ爺は深刻な課題を抱いている。新しい発想が出来なくなって行く状況がはっきりしてきている。つまり創造性が落ちている、否、無くなってしまったようである。元々あったのかと聞かれれば、それは怪しいが、曲りなりにも、商品開発はやってきたし、戦略も考えられた。その出来具合は別にして。歳だと言う人もいる。

 何故なんだろうか、と悩むうちに、平凡な原因に行き着いてしまったようだ。外国に来たからだ。言葉が通じない事をいいことに最小限の会話しかしていない。一日の大半は、会議に出て、「そんなものか」、と聞いているだけであり、発言は10回に一回程度である。自分の机に座り込んで、本を読んだり、Webを見たり、ジュースを飲んだり、コーヒーをお願いしたり、適当に、それらのコメントを書いては、暇をつぶしている。

 会話をしないのだから、真剣な意見の対立など生まれようがない。「そう」「そうですか」の毎日である。商品企画会議?資料はよくできている。しかし、ボケ爺には、現物を見ていないし、他者の商品も見たことがない。会議は、カタログ、Webのみの情報で仕上げたプレゼンテイショーンは無味乾燥に流れていく。どこにも、現物がない。これで、戦略コメントが出てくる訳がない。品質会議?市場問題の解決について議論がなされている。現物を見ていない、コメントを求められても資料からだと、一般論、教科書的のみである。当然、皆は失望をする。製品開始会議がある。コメントを求められる。しかし、技術課題の議論も、誤解も、生の検証データを見ていない。コメントが出来ない。再び、不満の視線が注がれる。

 脳内の想像性は過去の現物の偶然的な出会いの経験の積み重ねである。意見の対立からの意識の活性化が始まる。誤解があるから、創造性が発動する。

 まとめると、会話が薄れている。意見の深刻な対立が無い。現物に出遭っていない。現場の状況を知らない。誤解をしていない。毎日悩んでいない、と言う単純な結果である。まずは、会話、議論することから、再チャレンジしていこう、と考えた。

 昔の激論、誤解、現物を撫で回す、などの環境が恋しくなってきた。同僚、後輩にとっては大いに迷惑だろうが。

<読書>

「逆説発想のビジネス哲学」糸川英夫 チクマ秀版社

この著書は、発想のノウハウ書の実用書ではない。哲学とあるように、考える基礎を見出し、何故、なぜ、などの自分と、ビジネスとの存在論である。また、モノ、ヒト、カネの認識と現象論が展開されている。だから、糸川英夫は科学の基礎の哲学者である。

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