笑う門に福来る
日本の諺に、「笑う門に福が来る」とはよく知られている。この福とは、健康に良い、とか、人間関係を改善できるとか、心の病を癒してくれるとか、長生きが出来るとか、の効果があると脳の働きの研究からもいわれている。この有効性を遺伝子から研究している人達が居る。その遺伝子研究によれば、ある部分の人間の能力は持って生まれた「差」というより、遺伝子の働きを活性化することにより、その差は活性化の度合いに関係しているという。そういう状態を遺伝子がスイッチONした、という。大笑いして過ごした人達の遺伝子の調査はその前と後では、明らかに数十個が活性化(スイッチON)していたという。遺伝子にも、眠っているものがあるという説である。だから、「大いに笑って過ごす」ことが勧められている。
反面、この社会のストレスで「心の病」や「身体の不調」訴える人々も多い。これらも遺伝子の営みから来るのかも知れない、とする。人の体は不思議な物で自然に治療するフィードバック機能が備わっているという。その回路の定数が、「ストレス」や、「笑い」によって、変わってしまうのではないだろうか。この定数が、遺伝子のなせる業なのか、脳作用のなせる業なのかは、脳作用が遺伝子活動なのか、ボケ爺には理解できない。
しかし、「笑い」があるところに、悪くなる現象は聞いた事はない。万人が、効果があるということは、疑う必要がないのである。
という事から、日常生活にスマイル顔を作れるように訓練しましょう。会話時にユーモアを交えて話が出来る訓練が必要であろう、という強制があると言う。これではこれまでもストレスになる。心の底から「笑いが欲しい」が、どうすれば良いか、今後の課題であろう。
イギリスは世界で誇れる物は少ないが、サッチャー元首相は、「ユーモア」があると言う。ここには、ぎりぎりのにがい経験、苦しい事態、の言う境界が存在するが故に、ユーモアが効果を発揮いすると思う。「笑い」と「ユーモア」が何だか分からなくなってきてしまった。
<読書>
「食卓の情景」池波正太郎 新潮文庫
実に丁寧に食事の内容が説明されている。それだけでなく、思わず唾液がこぼれそうになるほどの美味しい食べ物、食べ方はないぞ!と言う情景を誘う文体はすごい。池波正太郎に「笑い」と言う情景を描いて欲しかった。
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