今日も黄砂
いつもの目覚めだが、曇っている、否、ガスっている。経験から、アッ、今日は黄砂だ。残念、良い仕事は無理だと意識するにはそう時間が掛からなかった。先日来、仕事上と、連夜の酒付けで、疲れがたまったのと、仕事で先行きが見えなくなった焦り?ストレスで、昨日も早目に寝てしまった。寝られるという事は、そんなに深刻ではないと言う事か、しかし、先々の仕事の見通しの無さは深刻である。
こんな不健全な生活はさすがにいけないと、濃い目のコーヒーを入れて、先ずは気持ちを落ち着ける事にした。が、効き目はない。それでは、と言う事で、腕立て伏せを30回、腹筋を30回、(いまだに数は増えていかないが)してみたが、これも効き目がない。すっきりしない出勤となった。
へんな一日であり、早く帰宅した。無理やり、お茶代わりに牛乳を二杯飲んでみたが、落ち着きが戻らない。無意味な、無駄な一日を過ごした、と思いきや、先日手に入れた「本」が目に入った。そうだ、こんな日には読書に限ると思ったので、手を伸ばして表紙を眺めると、なんと理屈っぽい難しそうな題の本ばかりである。新書は柔らかい内容の本であるが、今ひとつ気が乗らない。表題に騙された。よくあることだが悔しい。諦めが肝心と思うのだが。
その前に手に入れた本でまだ読んでいないものがあることを思い出した。警察物で、官僚エリートの意識の変化を描いたものである。警視庁、警察庁の複雑な関係を巧みに構成した人間模様に、エリートの使命と自己の欲望とを絡ませた筋書きである。夢中で読み通した事はそれでよかったが、あまりにも美しく、理想的に描きすぎて、現実的でないので、いささか消化不良に陥った。そんな事からは「横山秀夫」の方が、人間味がある。(人間通である。)しかし、人間と言うものは理想と言う理屈と、現実の欲の深さとの葛藤である。バランスをとってうまく生き抜いている人は要るかもしれないが、多くの人は悩み苦しんでいる事だろう。
<読書>
「隠蔽捜査」今野敏 新潮社
批判的に描きましたが、官僚の使命など、理論的にまとめられているし、人間の生きる意味などもそれなりに、工夫がされていて、大いに参考になる。社会、家庭、個人、職業、職場生活、など絡んで現実的である。読んで損はない。ノンフィクション、とフィクションが微妙に入り混じっている。
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