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2006年4月23日 (日)

「甲府」でのひらめき!

 今日のNHKの「のど自慢大会」は甲府市からである。いい年をして、少しミーハー(死語か?)であると言われるが、見ることにしている。家族からは不評である。しかし、この番組で、人生を感じる。人の生活の幅を感じる。事故で、口を50針も縫って、そのリハビリに門倉有希の「ジュー」を謡い続けて、合格。腎臓移植を妻にして元気にジュエット、などなど、酒を飲んで出場92歳のお爺さん。異文化の世界を楽しんでいる。

 甲府と言うと甲府県庁にプロジェクトリーダとして開発した機械を納入したが、故障で、修理と、叱られに出向いた。(この商品で日本中、謝りに行くことになってしまった。)現実は、清掃で治ってしまう。部品が悪いと言う事は無く、何故か、不安定になり、部品を清掃すると元に戻る、と言う状況であった。県庁の課長(中央からキャリヤーとして送り込まれていると言う、若い課長であった)に、正直に、状況を説明した。その結果、その課長のポツリと呟いた一言が忘れられなかった。一寸した一言だったが、ショッキングな一言であった。今までにも、いろんなお客様に叱られたし、ひどい言葉では、「それでも技術家か」と言うような罵倒には慣れていた。

 その一言とは、「次のメンテナンスの時期の予想が出来ないなんて、デジタル化の時代の商品とは思えませんね、清掃ではなく、予想される故障寿命の部品を事前に交換するのが普通でしょ?」と、この一言でした。もの静かに語られると、心が重くなる。未だにその人の顔を覚えているしこの言葉も忘れられない。彼は総務課長だから、技術出身でないことは明らかである。デジタル化の何たるかを、知り尽くしていた。

 このヒントをベースに、アナログ的機構も寿命前に交換する。そんなシステム構成に、その技術開発に、専念した。それが開発できた時は、時代に最先端の技術に仕上がって、ベストセラーになった事は言うまでもなく、いまだにシステム構造のデファクトスタンダードになっている。

 顧客の一言は、重要な情報、次の開発のヒントが生まれている。とは誰でも言う事ですが、ヒントと認識できるかは、難しい。その分、日々、熟慮していなければヒントには変換しない。考え続ける事である。考え抜く事である。

<読書>

「ものつくりのヒント」岸田能和 かんき出版

こんなエッセイ風の発想学を確立したい、と常日頃考えている。頭を柔らかくするには、硬い教科書では作れない、固い教科書は恐怖感を植えつけてしまう。

 含蓄ある発想と、その区分(分類)のまとめ方がユニークで良い。これを参考にして、日常の創造の遊びに繋がればいいのだが。

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