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2006年4月 3日 (月)

知財と経営

 本日、キャノンの顧問をされている、丸山儀一氏の講演があった。「キャノンの知財戦略」についての話で、歴史を踏まえて、成功と失敗の興味深い講演であった。さすがに、百戦錬磨の丸島流の内容であった。

 印象に残った話としては、先行開発から生まれる努力を知財とする立場からは、①簡単な特許ほどよい。簡単と言う事は原理特許、となる要素を持っている。②実現手段ではなく、設計思想であるべきである。③この特許から実現できる未来を関連特許として出願しておくべきである。と言うことである。

 一方、経営からは、①ビジネスに絡んで無くては無意味である。②他社との強み、弱みを知財で判断する事が重要である。③ビジネスの先を読んだ知財であるべきだ。

 と言う事で、知財と経営は両輪として絡んでいなければならない。経営者が、知財をどう活用するかを考えて、経営をしなければならないし、技術はビジネス(経営)を考えて「先行」し、知財に変換しなければならない。と、知財と、経営の対等な関係を強調されていた。全く、同感できる話が多かった。「先見力」を強調されていた。

 私的なことでは、22年ほど前に、丸島氏が部長だった頃である。特許で戦った事がある。その時の印象は、ゆったりした語り口に、うっかりポイントを見失う何か魔術を持っておられた。と思っている。キャノンの特許契約書も優しい語り口である、優しいが故に、見落とす部分が出てくる。そんな魔術を使うのが丸島流であろう。何度か、会食をさせていただいた。愉快な酒の飲み手であった。下丸子駅近くの「ひさご」であったと記憶している。

 今は、まとめているMOT(Management Of Technology)(別名、技術経営)に、大変に参考になった。技術を如何にビジネスになるように育てるか、は、技術を知財と置き換えれば分かりやすくなる。今でも、技術は経営の基本であると思っている。ネットサイトのビジネスでも同じ事である。技術力優位が企業を成長に導くであろう。

<読書>

「MOT入門」早稲田大学ビジネススクール JMAM

基本が忠実に網羅されている。

「技術経営の挑戦」寺元義也、山本尚利 ちくま新書

技術経営はアメリカで始まり、バブル前の内容が多いが、今日は、企業間競争の前面に技術力優位を持ち込んでいる企業が多くなっている。優秀な企業ほど、その戦略に挑戦している。

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