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2006年2月 8日 (水)

思い出した

今年に入っての日経の最後のページに「交遊抄」なる欄がある。どなたが書かれたのかは忘れてしまったが、物理屋さんである。目に飛び込んだ一文は、「武谷三男の会」である。武谷教授を師とされていて、ご無沙汰していたので、武谷三男の会に出席したい、と言うような文面であった。

 竹谷三男教授は、すでに亡くなられていて、京大の物理の教授であり、湯川博士のノーベル賞の影の人と言われたり、名古屋大モデルの基礎を支えたとも言われている。偉大な物理学者であった。

 私は当然、教えていただいたことも、直接お目にかかったことも無い。2年生の時だったか、3年生の時だったか、ふと、本屋で手に取ったのが、「自然科学概論」であった。何ゆえそんな難い本に目が向いたのかは定かではない。とにかく、私にとって、自分で選び、一人で読破した始めての本である。内容は今を思っても難しい。が何故か、不思議によく理解が出来た。本当に私にとって不思議な事である。これをきっかけに、自分で本を選ぶ喜び、読破する喜びの始めになった記念すべき著書であった。

 内容は、今でも思い出し活用している。全てには「現象」があり、それには「原因」がある。それを深く追求すれば「本質」が見えてくる、と言う、「三段階論法」である。ある意味では単純かも知れない。単純だけに、実に意味深い。技術の分野では良く使われる手法に、PDCA(Plan,Do,Check,Action)がある。それと良く似ている。親しみのある思考方法である。私の少ない思考方法の一つになっている。

 さらに、本質を究めると、Normalizeしなければならないし、出来ればGeneralizeに至ることが出来るとよい。と書かれていた。私の技術屋の人生で、未だこれらを見つけられていない。武谷三男の会が存在しているうちに、自分の方程式が見つけられるように、これから頑張ってみようと思っている。

<読書>

「自然科学概論」1巻、2巻、3巻、 武谷三男 勁草書房?

論理思考の基本がわかる最も有用な本である。

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