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2006年2月22日 (水)

軽妙洒脱

 日本経済新聞に、追想録なる欄が時々載る。2月17日に永谷園の元社長の永谷嘉男さんの記事に出会った。今までで、最も長命なヒット商品は「お茶付け海苔」であることは有名である。そんな創造性はどこから生まれたのか?と昔から不思議であった。この永谷社長は小唄、ゴルフ、油絵、など、娯楽が大好きで立ち振る舞いは洒脱であった、と言う。自称「娯楽家のような経営者」である。「遊びもビジネスの肥やし」、独創性を育むエネルギーの源であった、と言っていたそうだ。まったく同感できる話である。

 35年ほど前の話であるが、「焼肉のたれ」の某社の社長に、取引先の社長に2度ほど連れて行ってもらった自由が丘のバー(バーと言っても、カウンターだけの、所謂、止まり木居酒屋である)で、お会いして紹介に預かった。挨拶もそこそこに、取り出したメモ用紙に、なにやら殴り書きを始められた。いつもの水割りはすでにサービスされている。その内、形が出来上がってきた。そこで、一気に水割りを飲む、また、一心不乱に、仕上げに入り、出来上がったころあいにタイミングよく、次の水割りが用意されている。絶妙のタイミングで、また一気に飲み干す。「それでは、お先に失礼します」と挨拶され、帰宅を急がれていた。そこで、思い切ってお聞きした、「何を書かれたのですか?」「これですか、篆刻用の篆刻文字です。今夜、篆刻を彫る為の下書きです」「年寄りの道楽でね、ここでないと創作できないのですよ」と言う事であった。二度とも同じであった。創造性とはそんな事なのだと、真似をしたくなったが凡人には無理であった。こんな居酒屋の活用もあるものだと痛く感心したものだった。

 これは「軽妙洒脱」の言葉がぴったりである。その為には、常識にこだわらず愉快な事を趣味としなければならない。これらは、子供の頃からの、「遊びの工夫」が最も有効である、と今でも思っている。

<読書>

「セオリー・ゲームからの脱出」糸川英夫 青春出版社

未体験時代の43の戦略を提案されている。尊敬する人の発想の原点がここにある。

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