2025年1月19日 (日)

花粉病が始まった

 ボケ爺は年寄りだ。全ての感覚が鈍くなる、はず。だからボケにも鈍くなり生きていられる、と思っている。だが、花粉病だけは、何時までも敏感で、衰えを知らないようだ。3日ほど前から始まった。今年は1種間ほど早い。

 眼から涙、鼻から鼻水、と。真面目な抗体は働き始めたようだ。これが4月半ばまで続くのだからたまらない。花粉症だけではない、いろんな抗体が働いて、いろんな病気の気配りをしてくれるから生きていられるのだろう。

 花粉病の始まりは、例年と変わらず敏感に警報を発するが、花粉病の激しさは、毎年少なくなってきているようだ。せめてもの慰めだ。今年も軽く済ませて欲しい。

 明日からは、もっと激しい変化が押し寄せる。アメリカでは、トランプ大統領の就任式。世界が寒波に襲われるのか。イスラエル・ハマスの停戦も。米中貿易戦争も。日本も何かの嵐に襲られる。被害が少ないことを願う。

<読書>『文学 2024』 日本文芸家協会編

今年の12名の選定は、戦前生まれの古手、と高度成長が始まる頃に生まれた若手と半々だ。ボケ爺は年寄りの短編はある意味理解でき同意も感じるところが、高度成長後の若者の内容には理解が及ばない。昭和時代からの進歩はなく、惨めで残念なボケ爺を実感した。

| | コメント (0)

2025年1月17日 (金)

阪神・淡路大震災後30年

 30年前、阪神・淡路大震災が起きた時間に、始発ひかり6:00発に乗り、うっかりと寝込んでいた。30分ほど過ぎて目が覚める。構内アナウンスで「こだまを先に発車させます」。アレ、転職初日、大阪本社の9時からの会議に間に合わない。「名古屋停まりになるかもしれないが出発させる」、とのことだ。名古屋までの社内放送は2回。「大阪以西で地震が発生した模様だ」、と。名古屋駅新幹線待合室のTVが阪神地域の地震を報道している。「数十人の死者」「5か所あたりから出火」、と。払い戻しで改札口を出ようとする、駅員が、「1万円札でなく乗車券を見せてください」。いささか焦っている。駅員に、大阪に行く方法を聞くが、「方法はない」と言う。TVはその後、死者数も数百人に増え、出火はさらに拡大し、白い煙は空を覆っている。高速道路は横倒し、バスが半分落ちかかっている光景を映す。

 大阪本社に電話する。「私一人、自転車で出社、大阪、阪神地域の電車は全て停まっているから誰も出社できない」。「本社の事務所のPCが散乱している。仕事にならない」、と。会社が用意してくれたマンション(西宮市内)に電話したが通じない。結果、独身寮に6か月住む。崩壊したビルの後片付け、とブルーシートに覆われた街の光景を車窓から眺めながらの勤務が続いた。

 阪神地域の復興に莫大な債務を負ったままで、未だに返せていない。日本を弱体化させる自然災害だ。関西の経済沈下はこの大震災から始まった。東日本大震災、能登半島地震、とその間、熊本地震、北海道地震。水害は毎年どこかで起きる。今後も災害大国日本は生き続けなければならない。復興債務は永遠に返せない。バブル時代の大国を望むことなく粛々と縮小均衡の日本を作り上げる努力が必要だ。

| | コメント (0)

2025年1月16日 (木)

満月・水仙・サギ・カモ

 昨夜の満月は大きく白く美しく、東の空から登り始めたのは太陽が西に沈んで、すぐ。寒く冷え切ったビルディングの一角から覗く姿は神秘的。荒れた心に響く。

 日本水仙(寒中花)は凍るような土から顔を出し、真っ白い花びらに黄色の芯が、これも又、神秘的。草花の色彩は何故多様なのか?多様性でなければ生き残れないからだ、と説だが。人の心に寄り添えるから可愛がられる。

 野川の川面には、渡り鳥のカモがやってくる。冷たい水の中で、小魚を追い回している。否、じゃれ合って楽しんでいるのだ。今しばらくすると子ガモを抱えて、悠然と泳ぐ姿が待ち遠しい。

 カモの小魚取りを見守りながら、シラサギや、鼠色のサギが、単独で、水中を睨んでいる。不思議にもカモたちの近くで立ち澄ましている。何を想っているのだろうか。

<読書>『無明』今野敏 幻冬舎     副題;警視庁強行犯係・樋口顕シリーズ= 単純な事件解明、複雑な縦組織、人間関係の中で、信念を通すリーダー。そのリーダーの矜持の必要性を強く際立たせた仕立て。リーダに必要な倫理感に参考になる。

<読書>『海風』今野敏 集英社     歴史小説に挑戦。現在のビジネス組織政策、人事政策、特に組織内の人間関係の妙味で未来を、さらにリーダー論までに及ぶ。著者の得意の警察小説に仕立て生き生き描き出される。歴史と言うノンフィクションに現在ビジネスへのフィクション化。ビジネスマン必読。(黒船来航時代の筋立てだが)

| | コメント (0)

2025年1月13日 (月)

2025年、円安リスク

 今日の円安は157円を超えて推移している。2025年はこの円安は続くのではないか、と予測される。その理由は;

  • 今春の賃上げに積極的な企業の動きが多い
  • アメリカ経済が堅調で、金利に上昇圧力起きる。
  • 消費者物価の目標値2%を超えてきた。

 日本の長期金利高水準へ。でも円安を止められない日銀に課題。1月の金融政策決定会合で、日銀が0.25%幅の利上げを見送れば事態は最悪に。

 過去にも数回の円安はあった。その時は、運よく輸入の原材料が大幅に値下がりをし、日本の電子機器産業への需要が強かったから乗り越えてきた。だが今回は、原材料は高いまま。半導体・電子基材を日本に供給を期待しない。海外生産に移行た結果や、円建て契約も進んで円安を容認。だが、円安は消費者物価を賃上げ幅以上に引き上げる。つまり日本の実力は下降を続ける。今年の円安の脅威だ。

<読書>『円の実力』佐藤清隆 慶応大学出版社

今日の円安で、「日本の実力は落ちた」を研究した内容で。結果は、円安事態だけで、「円の実力は測れない」が結論。だが、自由為替制度では、円高、円安を繰り返す。貿易収支は赤字、黒字のバランスを取り、国力を保ってきた。産業輸出入の需要供給、には「偶然の出来事」で救われることも多い。今日の円安は、日本の需要供給の産業の衰退。輸入の原材料の高止まり、で課題が多い。

| | コメント (0)

2025年1月12日 (日)

2025年の半導体産業

* ラピダスの2nm(ナノ)試作工程が順調に動き始めるか?政府からの莫大な支援金を無駄にするのか試練の年。

*半導体人材に「空白の30年」をどう挽回するか。人材確保施策の議論が必要だ。少なくとも10年スパンの視野にそって議論して欲しい。

*その上で、日本の「半導体産業のどこに注力」し、負けない技術に仕上げるかの半導体産業構造の育成計画も新権威議論すべきだ。前工程機構、露光システム、後工程機構、それに加工基材、回路構成材料、日本の強さを確立すること。

*TSMCの熊本工場は、日本への技術的貢献は望めない。何故なら、20~40ナノ工程の製品が最初である。枯れた技術での生産で、技術家も要求されない。

*石破政権で「30年度までの7年間で半導体・AI(人工知能)産業に10兆円以上の公的支援」の発表を。この根拠がどこから出たのか。

 半導体産業とAI産業を一緒にしてしまっている。いかにど素人の集まりかが分かる。政府内では「半導体戦略推進議員連盟」が存在するらしい。半導体素人の議員連盟での議論は心もとない。素人集団の議論では百害あっても一理もない。議事内容を広く国民に公表すべきだ。政府方針はいつも闇の中で決めてしまう日本政府体質を改めよ。でなければ税金の支援金(補助金)は垂れ流される。

| | コメント (0)

2025年1月 8日 (水)

ボケ爺の仕事始め

 ボケ爺にも仕事始めはある、と思いたいが。心配事ばかりでまとまらない。先ず、今年はどのような予測ができる1年になるのか。

不安な予測:

  • 気候温暖から各地に大自然災害。それに地震災害が加わる。
  • トランプノミクスの世界社会の撹乱戦法の大きさ。特に、対中経済戦争、円安。
  • 日本の日和見政治(思想なき政策)=政治家生き残り政策に日本は生き残れるのか?

マクロ経済成長の兆し(真の5次産業革命か)。金融優先主義のミクロ経済は続く。

  • AIの活用による科学技術のイノベーションが活性化する。(材料面での深化・進化)
  • EV自動車が2年は後退する。
  • 経済格差はさらに深まる、これによる社会不安・動乱

| | コメント (0)

2025年1月 7日 (火)

日鉄のUSS買収は正論?

 日経ニュースで日経新聞は「バイデン米大統領が日本製鉄にUSスチール買収計画の中止を命じた。衰退する米国の製鉄所への大型投資や対中国での連携を大義とした日鉄の訴えは、大統領選で増幅した保護主義の波にのまれた」と、の論理を一方的に主張した。

 日経ニュースの「正論」と記事の中の「大義」が如何なる意味を成すのかは判然としないが、いずれにしても日本側の言い分である。バイデン大統領の判断に「正論」「正義」がなかった、と言えるんか。

 国家間、民族間の紛争など、経済戦争に「正論」「正義」は持ち込めるのか?経済は、国家の「傲慢」「強欲」「ねたみ」「怒り」「ひがみ」で出来ている。今日の戦争、抗争などを見れば一目瞭然だ。国も人間と同じ「民族心」から出来ているからだ。

 アメリカの従属国の日本が、「アメリカ社会(国家)を救ってやる」、と言える日本の傲慢は、バブル時代の日本のアメリカに対する態度と共通する。大統領選で「安保の懸念」を増幅。日本はその安保への配慮を怠った。国家間でも「心」の配慮は最重要。

 アメリカは、「日本は属国だ、つべこべ言うな」で。一方、日本はバブル時代の傲慢さと同じように。日本・日鉄は理屈でアメリカを責める。大きなしっぺ返しが待っているだろう。(日鉄の「USスチールを救ってやる」との発言は何処から出てくるのか)

| | コメント (0)

2025年1月 5日 (日)

昨夜の「三日月」に感動

 満月も良いのだが、ボケ爺はヒネクレ者故に、三日月の美しい形に感動する。小さい頃にコンパスを始めて買ってもらった時代、円を描いては無数の形の不思議さに心脅かせて悪戯をしていた、を思い出す。その時どんな夢を見たのだろう。

 年老いて、日々、体力を無くする過程は、情けないかもしれないが、それが自然なのだ、と回想する。今年も年越し時期に風邪を引いてしまったが、やっと治った様だ。朝のルーティンの散歩を復活させたが、後半は息切れを感じる。平凡な事、ルーティンを笑うこと無く、真面目に続けることが月の周期と同じように年寄りには大切なこと。

 昭和時代を生きてきたボケ爺は、体力の衰え以外に、今日の言葉の表現を理解し難くなってきた。さてこれが厄介だ。若い著者の小説を読んでも、戸惑うばかりだ。さて。これも脳の衰えか。クワバラ、クワバラ!

<読書>『生殖記』朝井リョウ 小学館

主題からして、物語の筋を創造することは難しい。だが、呼び進めて最後になっても、ボケ爺には難しくて、物語が見えない。あえて言うなら、今の世の中「生きづらい」、の実例集か?個と共同体の狭間の息苦しさ、ジェンダーの生物的意味を問うのか?もしそうなら、あえて難しい表現する必要はあるのか、読みやすくしてほしい。

| | コメント (0)

2025年1月 4日 (土)

初詣(急がば回れ)

 ボケ爺の京王線つつじヶ丘駅は、神代植物園経由深大寺までのバス路線がある。臨時バルが運行されており、多くの方々が、初詣をされている。自転車では10~15分で行ける距離感だ。

 今年は、つつじヶ丘駅界隈では獅子舞中心の囃子が賑やかに各店舗や著名人の門の前で、囃子に合わせた踊りで祝意を表現していた。

 昨年から、3日目、あまり混んでいなかった明治神宮まで出かけることとした。途中、近道をしようと道を右折したら、大きな下り坂だった。看板には、初台宮下通り、となっている。この山を越えるには「難儀な事」と思い引き返そうと、又、ズルをして、急な坂を登ろうとしたのだが、途中で力尽きて、「速度ゼロ」、となり倒れ、悪い頭をしこたま打ち付けた。坂道だから自転車の重量に負けて起き上がれない。

 しばらく雲を眺めて、やっとのことで起きて、残り20分ほどのところだった。ボケ爺が借りているレンタルオフィスで眠くなると、明治神宮の西口まで散歩していた。今年も比較的すいていたが、昨年よりは少々多い感じがした。帰りは、美味しい豚カツを食べて帰った。打った頭は丁度、脳みそをシャフルして頭が良くなった、と慰める。「せいては(急いでは)事を仕損じる急がば回れ」=ことわざが証明している

<読書>『男女最終戦争』石田 衣良 文芸春秋

今日の男女の関係を淡々と物語にしている。だが、昭和のボケ爺には、馴染めない。主題の「男女の最終戦争」がなにか? 例えば、男と女入り乱れ、ジェンダーを意識しない社会を予測するのかと、思いきや。そうでもない。疲れる読書。

| | コメント (0)

2025年1月 2日 (木)

昭和100年の初夢

 ボケ爺、大晦日に風邪を引いてしまって。2日の朝湯も逃し、カラダを清めることが出来なかったが、2日の初夢だけはしっかりと観た。

 昨年は「うるう年」一日得な366日であった。だがいい思い出は?で、今年は昭和100年になる年らしい。しかも己年。「成長と変化の象徴」とされ、特に「転換の年」や「物事が大きく進展する年」と。「巳」は蛇を象徴し、脱皮による再生や変化の意味を持つ。「昭和から脱皮できないボケ爺」の脱出の年にしたい。

 1に、思想(思考)面の再構築。①ハイデガーの存在と時間から、特に存在の意味するものは、の再勉強。②ヘーゲルの唯物弁証法を真面目に再学習。

 2つに、日本のマクロ経済理論とミクロ経済理論の矛盾とミクロ経済学の施策不合理の発見。シュンペーターの創造的破壊の経済成長に必要な施策の再発見。

 3つに、我がサラリーマン時代の第二番目の「M社時代のリーダーシップの失敗と反省」を出版したい。これで、8割のサラリーマン時代が理解してもらえるだろう。

 だが、日本の財政は金欠に陥る。①自然災害(水害、地震、火山爆発、等)。②トランプ大統領ショックに虐められるが思想の無い閣僚、政府は、益々、アメリカが押し付けられ、思想もなく属国政策を容認し、日本のカネはアメリカに流れる。③国内の円安は高値。消費物価(電気、ガス、その交通費、原材料を海外に依存する日本は、物価高で苦しむ。④生産性ゼロの業界(能力評価、転職紹介、リスキリン(塾も)婚活)が成長。世界一の生産性が低い国となり経済成長はアップアップ、さらに⑤少子高齢化に打つ手なしの政府。日本沈没か。

 もう一つ言い忘れていた。「日本人は無責任だ」と言う海外の人が多い。ボケ爺も言いたい。①昨年は十分に「お米」はあるにかかわらず、「無い」と政府と官僚は言い続けて、50%の米物価を押し通した。②物量に運転手が足らない、35%の物価上昇を容認した。運搬業が多すぎるからだが。③多くの部品の規格に、不正申告をして、悪いとも思っていない。事故が起きていないのがその証拠と、責任よりを自己弁明。これらは、「企業献金」の賜物で、政府からの「バラマキお返し金」だ。至る所で不合理がまかり通っている。

| | コメント (0)

«ボケ爺の仕事納め